Vol.30

ノコッタア、ノコッタア!

友達から変わった家の展示場があるよと教えられ、BESS展示場へ行ってきました。UFOみたいな家があったり、家の中にスベリ棒があったり、恐竜がいたり・・・本当に変わってんですね。どんな思いでこんな家つくってんですか?

BIGFOOTBOY

 また盛り上がってきたんだって、大相撲。入場者数も、満員御礼の日数も、懸賞の本数も今年に入ってから右肩上がりの好実績。若手のイケメンが活躍したり(女性ファンの声援の賑やかさ!)、ますます国際色豊かになる中で、ドッコイ日本人力士も意地を見せる。
 (ふんどし)一丁の大男二人が、土俵の上で激しくぶつかり合い、強さを競う。相撲の魅力って何だろう。「番付け一枚違えば虫けら同然」の厳しいヒエラルキーの世界で、土俵に上がれぱ力士対力士。その潔い二面性。塩を撒き、四股を踏み、気合を入れて紅潮していく、取組み前の緊張感。立ち合いの呼吸と駆け引き。そして何よりも、小兵が大兵を投げ飛ばした時の胸のすくような醍醐昧!・・・色々あるけど、あの丸い土俵のちょっとした仕掛け、そう、名前も福を呼ぶような“徳俵”(とくだわら)。東西南北4カ所にデベソみたいに飛び出したあの小さな俵も、相撲の楽しさに一役買ってるんじゃないかな。元々は、昔、屋外にあった土俵に雨水が溜まったとき、水を掃き出す排水溝だったのが、屋内で相撲を取るようになっても、そのまま残ったハミ出し者。ノコッタア、ノコッタア!相手の寄りをギリギリ徳俵で踏みとどまり、土俵際の大逆転!文字通り“トク”をもたらす出ッパリのおかけで、予想を裏切るドラマチックな展開が生まれる。いわば、勝負の道のアクセント。真ん丸の土俵という厳正さから飛び出した“遊びごころ”だね。
 BESSの家にも、いろんな“徳俵”が息づいてるよ。ドームから飛び出すエクステンションはまさに徳俵そのものだけど、デッキや吹き抜け、ロフトや天窓・・・どれも実用本位の設計からはハミ出した“徳俵”。恐竜やウンテイやスベリ棒だって、ガジェットという名の徳俵だね。小さな仕掛けが土俵を沸かすように、BESSの遊びこころが暮らしを楽しく盛り上げる。ワクワクしたり、ウキウキしたり、ちょっとした発見があったり・・・そんな、こころの“トク”が付いてくる。

家の設計だけじゃなく、もし世の中に“常識”っていう真ん丸な土俵があるんなら、BESSはそこから飛び出した“徳俵”みたいな存在になりたいな。世の中に楽しさっていう“トク”を生み出すハミ出し者としてね。

「吐露byBESS」
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