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フォレストクラブが設立当初から支援しているプロジェクトのひとつが、サパが取り組む西アフリカ・ギニア共和国モロタ村での、「霊長類の保護を兼ねた熱帯雨林再生活動」。モロタ村は、50年ほど前までは熱帯雨林に囲まれた緑豊かな場所でした。しかし、商業伐採により森林が急速に減少。また、そこに生息していた霊長類たちの食糧が激減し、農作物に手を出すようになったため、住民たちは仕方なく霊長類たちを駆除するようになりました。サパでは住民たちとともに、衣食住のすべての供給源である熱帯雨林再生に取り組み、貧困の解消をはかるとともに、霊長類と住民との共生を目指しています。
 
モロタ村と近隣のサムレヤ村で、合計214ヘクタールの土地に苗木を植えたサパ。着々と熱帯雨林再生への道を歩んでいるサパ事務局長、野澤眞次さんへのインタビューをご紹介します。
 
Q.野澤さんが熱帯雨林再生の活動を始めたきっかけは何だったのでしょうか?
A.サパの活動を始める以前、約30年間、主に東南アジアで農林業に従事してきましたが、当時から熱帯雨林の減少を危惧していました。西アフリカへはたまたま仕事で訪れ、あまりの貧困を目の当たりにしました。その貧困を何とか解消したいと思い、貧困の原因を調査したところ、衣食住すべてを供給し、生活の源ともいえる熱帯雨林の激減が大きな要因のひとつである、という結論に行き着いたのです。
カシュナッツやマンゴーなど、住民や霊長類の食糧になり換金性もある果実を付ける 樹種を植栽。植えてから3年は、周辺の除草や水やりなど地道なケアが重要です。
Q.この夏、熱帯雨林再生に向けて第一関門を突破したそうですが、それはどんなことなのでしょうか?
A.99年に最初に植えた植栽地に対して、「選伐作業」を開始しました。これまでは植えた苗木を、もともとその土地に点在している根からの萌芽稚樹との混合林として生育してきましたが、今後は樹種や本数を絞り込んで、少しずつ森のかたちをつくっていきます。熱帯雨林再生の方法としては、はじめての試みです。
 
サパの現地スタッフ。前列右から2人目が野澤さん。
Q.支援活動を行うなかで、特に苦労したのはどういった点ですか?
A.アフリカには「ボランティア精神」というものが根付いておらず、我々の熱帯雨林再生活動に対して、最初は誰も興味をもってくれませんでしたね。でも、年配の住民は森が豊かだった頃を知っています。長老から住民たちに「昔はどうだったか」と語ってもらい、森を再生することの大切さを徐々に浸透させていきました。特に植栽した木から収穫が得られるようになると、森の再生の恩恵が実感でき、住民の理解も深まってきましたね。
伐採作業の様子。伐採するのは簡単でも、再生するのは大変。「迷ったら残せ」が鉄則です。
     
サパが国連食糧農業機関と協力提携
貧困の大きな原因のひとつが、焼畑による土壌の劣化です。人口の増加により短いサイクルで焼畑を繰り返すことでどんどん土地が痩せ、収穫量が減っていく。サパはこれを解決するために、日本の伝統的な有機肥料「堆肥とボカシ肥」の生産技術の研修センターを建設し、「土作り」を根付かせるための活動を行っています。その取り組みが評価され、国連食糧農業機関(FAO)との協力提携が決定。今後サパでは、FAOの「テレフードマイクロプロジェクト」の一環として、有機肥料の生産技術を世界に広めていくことを目的に取り組んでいきます。  
    サパの有機肥料生産技術研修センター

写真提供:サパ=西アフリカの人達を支援する会

サパ=西アフリカの人達を支援する会のホームページはこちら

 
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