カリフォルニア経由の色彩と
住む人の感性が映える木の家

東京都国分寺市 Oさん
ワンダーデバイス /
延床面積93.01m2
2LDK+ロフト
[ 総合展示場「BESSスクエア」 (株)アールシーコア ]

仕事で赴任したサンディエゴで
色彩感覚と暮らしぶりを吸収。

内壁に塗られた明るい青緑、サーフボードの鮮やかな赤、2階から掛けられたラグマットの空色、特注キャリアを積んだビーチクルーザーの白、米軍払い下げラックの黄色、キッチン上に据えられたビリヤードライトの濃紺、ル・クルーゼの鍋のオレンジ色……。
国分寺のO邸内に広がっているのは、ここが日本だとすぐには思えないような非常にカラフルな空間です。そこには、ご夫妻の海外経験が強く影響していました。
「6年前、仕事で夫婦ともどもサンディエゴに赴任したんです。カリフォルニアの陽光と風を浴びながら二人であてもなく海を歩いたり、夕日を全身に感じながら料理したり、日がなアンティーク店を徘徊したり……。ゆったりした暮らしぶりに感じ入るところがありました」
サンディエゴのお隣はメキシコで、水色やピンク色などのカラフルな家も多く、様々な色が共存しているのに全体としての統一感があるという土地柄。そんな当地の色彩感覚を存分に吸収してきたご夫妻が、2年の海外生活を終えて帰国後、たまたま通りかかったのが、代官山のBESSの展示場でした。
「ドアを開けたらすぐにダイニングがあって、これはサンディエゴと同じだな、と思いました。家を建てようとは全然考えていませんでしたが、これならサンディエゴのような暮らしができるかも、アリだな、と直感したんです」。

欅の大木にひと目惚れして
その足で土地を「衝動買い」

住むなら奥様の実家の近くで、と探して出会ったのが、開放感のある一帯でも一際目立っている欅の大木を間近に望む現在の土地でした。ひと目惚れしたOさんは、即仮契約を実行。幼少時から奥様を見守ってきた大木が、それ以来、一家の守護樹になったのです。 「土地は衝動買いでしたが、家を建てるなら子どもが小さいうちに、とは予々思っていましたからね。せっかく高いお金を払うんだから、なるべく長く家を家族でいっしょに味あわないと」
敷地との兼ね合いから、建物は最初に心惹かれたドームハウスからワンダーデバイスに。他社の展示場も「一応は覗きました」というOさんですが、開放感抜群のこの地にしっくりくるような家は他になかったそうです。
「『小窓から緑が見える』みたいな家は他でもありましたけど、自分はその程度じゃ満足できないんです。この欅の木をベストアングルでダイナミックに楽しめる家にしたかったから、ワンダーデバイスに決めるのに迷いはまったくありませんでした」
そこからはイメージを具体化していく楽しい作業が続きました。週末には夫婦二人で展示場に出かけて自分たちが住むことになるのと同じワンダーデバイスで打ち合わせ。部屋を彩る小物や調度品を蚤の市やオークションで調達し……。O邸内の印象を決定づけている吹き抜け部分の内壁については、これも海外生活での経験がヒントになったのだとか。

ラスベガスのホテルで見かけた
「建物の中の外壁」を家に応用

「家の中にもう一つ外の空間がある、というモチーフなんです。ラスベガスのホテルに泊まったときに、建物の中にもう一つ外壁があるという構造を目にしたことがあって、それを取り入れました。2階の寝室には外付け用の窓が入っています」
色を塗ったのは、最初に展示場で出会って目を奪われたドームハウスのいわば「本歌取り」。当初は同じように濃い青色にしようと思っていたOさんでしたが、サンプルで見るとどうも印象が違ったため、200種に及ぶペイントのバリエーションから組み合わせを試行錯誤し、最終的にいまの青緑色に落ち着きました。
「この地の開放感を意識して、やや明るめの色にしました。ギャンブルかなとも思いましたが、結果的にうまくいったと思います。これから少しずつ色が褪せていくと思いますが、アンティーク好きとしては、それも楽しみです」
住んでみると、見た目はもちろん、香り、床の足触り、風の抜け具合など、木の家であることの快適さを毎日存分に味わえているというOさんは、勤め先から帰ってくると真っ先に靴下を脱いで裸足になるのが常。住み始めて2年以上になるのに、夜にふと起きて階段を降りているときなど、あらためて素敵な家だなと感じることもあるとか。ただ、家の住み心地がいいためにか、Oさんには一つ困ったことがあります。

自宅の住み心地がよすぎて
逆に困ってしまうこととは?

「旅行で外泊することもありますが、なんだか妙に居心地が悪く感じるんです。自宅の心地よさとつい比べてしまうんでしょうね」
O邸の今後のテーマは、まだ本腰を入れていない外構作り。住み始めないとわからないことがあるだろうという読みがあったため、ウッドデッキと公道の間には塀や垣を設けておらず、杭を打つための孔だけ用意して上に木の板をかぶせてある状態です。
「実は、サンディエゴで見たハンバーガーショップをイメージして、小さな基礎だけは作ってあるんです。いまはまだ3歳と4歳なので無理ですが、子どもがもう少し大きくなったら、いっしょに大工仕事をやって、ドリンクを出すようなカウンターでも作ろうかな、と」
室内に飾られた二人のお子さんの絵には、カラフルな色が豊富に使われていました。これは生まれたときからこの色彩豊かな環境で育った事と無関係でないはず。父と母のセンスを受け継ぐ子どもたちの成長と、それから家自体の経年美化を、向かいの欅の木がこれからも末永く見守り続けることでしょう。

サーフボードはサンディエゴで奥様が使っていたもの。ラグはTVの配線隠しにもなっています

ビリヤード場で使われていたライトはオークションで落札。いまはO邸のキッチンを照らしています。

左:2階の隠しテーマ色は黄色です。
右:お子様が落書きした前の家の襖をキャンバスに使用し、奥様が加筆してできた絵。お見事!

2階から見る夕日は家族全員のお気に入り。「このソファが一番の絶景ポイントですね」。

お子様2人を乗せられるようカスタマイズしたXTRACYCLEのビーチクルーザーは、デッキ下に設えた板を使って外へ。

随所にアンティークな看板が飾られたO邸。「蚤の市やリサイクルショップを見かけるとすぐに立ち寄ってしまいますね」。

キッチン横にある小机は、船の甲板に使われていた板を使って作ったもの。壁の青緑色とさりげなくリンクしています。

左:古い醤油樽に水の瓶をストック。涼し気な井戸のよう。
右:サーフボードと色を合わせた直径1mの看板が吹き抜け部を飾ります。

お子様が幼稚園で仕上げてきた作品は色鮮やか。両親といっしょに家をさらに彩る日は近そうです。