年月と出会いを重ね
自分たちらしく暮らせる家

長野県木曽町 Kさん
カントリーログハウス ウォームテイスト /
延床面積125m2
3LDK+ロフト
[ BESS駒ヶ根(株)BESS信州 ]

1年間暮らしたカナダで
森のログハウスに憧れる

Kさんご夫妻の、結婚前からの共通の趣味はスノーボード。ワーキングホリデーを利用して、カナダで生活したときも、休日にはスノーボードを存分に楽しんでいたんだとか。
「滞在していたのは、カナダ西部のカムループスという小さな町。そこで知り合った友人が、森に囲まれた湖畔のログハウスに住んでいたんですよね。誰もが憧れる、絶好のロケーション。いま思えば、その家を何度も訪れるうちに、いつかはログハウスに住みたい……と、憧れるようになったのかもしれません」
帰国後、結婚を機に実家のある奈良から大阪へ転居。しかし、冬になると毎週のように、長野県のゲレンデまでお二人でスノーボードを滑りに来ていたそうです。
「長野のスキー場は雪質が全然違うんです。極上のパウダースノーで、滑り心地がすごくいい。この雪を一度知ってしまうと、他では物足りなくなってしまいますね」やがてご主人は、スノーボードに真剣に取り組むため、長野移住を計画。長野県南木曽町にある林業の会社に転職します。そして、新生活が軌道に乗った頃、この地でマイホームを持とうと決断しました。
こうして訪れたのは、以前から存在を知っていたBESS展示場。当時一番見たかったのは「ジャパネスクハウス」でしたが、実際に展示場で過ごすうちに心惹かれたのは「カントリーログハウス」でした。
「BESSのカントリーログハウスは、D型ログという、内側が平らなログで組まれていました。外観は丸太を組んだ形で野趣たっぷりなのに、室内は壁が平らで家具が置きやすいし、暮らしやすそう。カナダでログハウスに憧れた記憶が瞬時によみがえってきて、二人とも、カントリーログハウスが気に入りました」
どうせログハウスを建てるなら、住宅地ではなく、カナダのように雄大な自然に囲まれた土地に建てたい。と、ここでもご夫婦の意見は一致します。ときどきスノーボードに訪れていた、スキー場のある開田高原の別荘地で、運よく売地を発見。ここなら、森に囲まれたログハウスになります。その後はとんとん拍子に話が進み、2007年1月、念願のマイホームが完成しました。

奥さまはもともと、ネイティブアメリカンなど民族調の雑貨が大好き。並べて置くだけで、ログの壁にもしっくり馴染みます。

時を経るごとに深まる
家への愛着と味わい

「あれから、もう9年も経つんですねえ」と、Kさんは感慨深げです。新築当時、鮮やかに香っていた木の匂いこそ薄れたものの、何日か家を空けた後で帰宅してみると、いまでもパイン材の香ばしい匂いに気づいて癒やされるとか。
「時を経て、私がいいなあと思っているのは、リビングダイニングの床です。一年中、家族5人がほとんど裸足で歩くので、無垢の床材がいい感じの飴色につやつやしてきました。塗装の少しはげている部分があって、塗り直そうかとも思いましたが、このほうが味わい深いのでそのままにしています。傷さえも味になるのが、無垢材の良さでしょう」
無垢材を使っているがゆえに、外壁の洗浄や再塗装など、ログハウスのメンテナンスはそれなりに大変。しかしKさんは、DIY感覚で楽しみながら家の手入れをしているそうです。家は手をかけるほど、愛着も増していくんですね。
スキー場もある開田高原は、真冬にはマイナス15℃以下にまで冷え込む寒冷地。積雪も毎年50センチを超えます。
「驚いたのが、薪ストーブの暖かさです。これだけで冬を乗り切れるか不安でしたが、建物自体に蓄熱性があることもあって、薪ストー1台で家じゅうポカポカなんですよ。ご近所さんからも『この辺りの家の中で、Kさん家が一番暖かい』と言われるんです」
K家で薪ストーブを焚く期間は、例年9月下旬から翌年6月初旬まで。約8ヵ月分の薪を調達するのに毎年苦労しますが、それでもログハウス+薪ストーブをベースにした現在の暮らしはかけがえがないとKさんはいいます。
「我が家には小中学生の子どもが3人いますが、ゲーム機は1台もありません。毎日、家の周りの大自然で遊びまわっています。この地に家を建てて本当に良かったと思っています」

今年は裏庭の栗が豊作だったとか。「子どもたちがせっせと栗拾いしてくれました。その栗で作った季節のマフィンも評判がよかったです!」。

新たにはじめた趣味から
人の輪が広がっていく

この地に移り住んでからも、スノーボードはKさん夫妻の一番の趣味。毎冬3人のお子さんを連れて、近くのスキー場へ通っています。
「新たに加わった趣味がDIYですね。この家で暮らし始めるまで、日曜大工の経験はまったくなかったのですが、必要に迫られて家の手入れをするうちに、いつの間にか木工が楽しくなってきました」
ウッドデッキ、倉庫、薪棚、コーヒーテーブル……。まったくの初心者でも、インターネットで作り方を検索すると、たいていのものが作れてしまうとか。4年前には、親しくなった大工さんからいろいろ教わりながら、敷地の一角に3坪の「店舗」まで建ててしまいました。
その店舗とは、奥さまがオーナーを務める、手作りマフィンのお店。お子さんのおやつ作りから本業へと発展したのだとか。商品は20種類以上あり、道の駅に出品したこともあって、いまでは広く木曽郡全域からお客さまが買いに来ます。店名は「Mountain Muffin」。山のマフィン屋さんです。
「子どもたちに試食してもらいながら、新メニューをあれこれ考えているときが最高に楽しいです。その新商品がお客さまに好評だと、もっと嬉しい。近くの農家の方から野菜をいただいて、手作りパンや焼き菓子でお返しして……。大阪から移住して来た私たちですが、マフィンのお店を出すようになって、この木曽町で少しずつ人間関係が広がっているのを実感しています」
ここでの新たな暮らしをきっかけに、人の輪が、まるで木の年輪のように広がっていく……。そんなイメージが目に見えるようです。マイナス15℃の寒冷地にありながら、いつも暖かいKさんのログハウス。これからも年月と出会いを重ね、愛着と味わいを増していくことでしょう。

幹線道路から100mほど入った高原の別荘地に建つK邸。シラカバの森に抱かれたログハウスには、まるでカナダのような風情が漂います。

裏庭に自生する栗の木も、この9年間で、ブランコが吊せるくらいに成長しました。ご主人手作りのブランコで、お子さんたちも元気に遊びます。

高い吹き抜けのあるリビング。「ロフトとつながっているので、家族がどこにいても気配が感じられて、いつでも一体感が持てるんです」。

日中は天窓からたっぷりの光が降り注ぎ、夜には星空が眺められる2階のロフト。夕食後は自然と家族が集まります。

9年の時を経て、飴色に変化した無垢材の床。まるで、家族の時間と思い出が染み込んでいるかのような味わいです。

新築当時には何もなかった壁も、味のある色になり、毎年少しずつ、家族の思い出の写真で埋まっていきました。

カントリーテイストのタイルと木に囲まれた、奥さまお気に入りのキッチン。「普段のおやつ作りも、新商品の試作も、すべてここでやっちゃいます」。

ご主人が半年かけて1人で建てた、建坪3坪のマフィン店。「妻のリクエストで、雪が積もっても目立つように壁の色は赤に仕上げました」。

マフィン店のロゴや看板などは、すべてご主人が制作。「主人が当店の専属デザイナー兼イラストレーターなんですよ」と、奥さま。