Vol.36

ヤッホ~

友人に教えてもらって、初めてBESSの展示場に行ってきました。モデルハウスをまわっているうちに、なんだか自然と楽しい気持ちになりました。何か秘密でもあるのでしょうか。

BIGFOOTBOY

 「ヤッホ~」「・・・ヤッホ~~」って、今年も夏山に元気な声が響いているのかな。汗をかきかき山頂にたどり着いて、その絶景に思わず発した人間の声に、“山の精”が返してくれるうれしい挨拶「山彦やまびこ」。「木霊こだま」って言葉も、“木の精霊”が応えてくれた声からきてるし、万物に八百万やおよろずの神が宿るっていうか、人間と自然との楽しい交流だよね。♪あなたと呼べばあなたと答える・・・なんて、好き合う男と女の甘~い掛け合いの歌もあるけど(昭和10年 サトウハチロー作詞、古賀政男作曲、ディック・ミネ&星玲子歌唱「二人は若い」テイチクレコード・・・シブイっしょ!)、自然とにしろ人間とにしろ、「掛け合い」っていうのは、世知辛い世の中を生きていく中で、ひとつの大きな喜びだよね。掛け合い、英語で言えばコール・アンド・レスポンス。そう、フェスでステージからの呼びかけに「イエ~イ!!!」って応えたり、舞台で役者がミエを切った瞬間に大向こうから「成田屋!」、お祭りで神輿みこしかついで「ワッショイ! ワッショイ!」・・・気持ちと気持ちが響きあって、心がぐっと熱くなる。
 おいらの敬愛するフランスの詩人ボードレールの詩「コレスポンダンス(万物照応)」に、「遠くから響きくる木霊こだまが、暗く深くひとつに溶け合うように、夜のように光のように果てしなく、香りと色彩と音響が相呼び合う。」っていうフレーズがあって、「五感」と「世界」が共鳴する神秘を歌っているけど、自然とにしろ人間とにしろ、関係が希薄になりがちな現代において、「共鳴」による関係が築けたら、きっと世界はもっとイキイキと、色彩豊かに拡がるんだろうね。
 ボードレールみたいに詩的でも深淵でもないとしても、BESSは、住人と家が「共鳴」して、楽しい暮らしを創ってほしいなあ、と願っている。ぶ厚い無垢材の壁に気ままに釘を打って、お気に入りの絵を飾ったり(「釘の先がくすぐったいね」)、汚れたままのマウンテンバイクを土間でメンテナンスしたり(「流行はやりの泥パックかな」)、大きな吹き抜けにブランコ吊るしてゆらゆら揺られたり(「梁の筋トレにちょうどいいね」)、仲間を呼んでデッキでバーベキューを楽しんだり(「たまに落ちてくる肉汁がおいしい~」)、天窓の星空の下、屋根裏部屋でシュミにふけったり(「秘密は厳守。知ってるのはお星さんだけ」)・・・住人の気持ちとBESSの家が響きあって、楽しい暮らしのコール・アンド・レスポンス!

モデルハウスで自然と楽しい気持ちになったのは、「共鳴」の「きょ」ぐらいを体感してもらえたからかな。今度は、ソファにすわって暮らしのイメージをアレコレ拡げたら、きっと「きょう」まで楽しさが拡がるはず。声はしないけど、“気持ちの山彦”が元気に返ってくると思うよ。

「吐露byBESS」
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