等身大に暮らす、コンパクトな「まの6」での日々。
Kさんご家族
エリア:長野県塩尻市
シリーズ:間貫けのハコ
家族構成:2人
ぶどう畑に囲まれた、風の通る山麓の静かな里。三角屋根のグリーンの家が建っている。今年の春から暮らし始めたKさんご夫婦の「間貫け(まぬけ)のハコ」。
“建てるならBESSがいい”が、はじまりだった
家づくりを意識するより前から、ログハウスがいいなと思っていたのはご主人の弘樹さん。吹き抜けのある木の家で、ベランダでゆっくりと過ごす。そんな暮らしに憧れがあったそうです。
「4〜5年前から展示場のLOGWAYにはちょくちょく行っていて。家を建てるかどうかわからないけど、建てるとしたらBESSだなと思っていました」
「もうずっと(BESSがいいと)言い続けていたよね(笑)」という奥さまの成美さん。
当初、弘樹さんはG-LOG、成美さんはカントリーログに惹かれていました。そんなときにお二人が出会ったのが、「間貫けのハコ」。
最初に間貫けのハコができた熊谷のLOGWAYにも足を運び、穂高の分譲地も見に行き、そうしているうちに、自然とお二人の方向性は定まっていきました。
ふたりらしさの終着点は一番コンパクトなまの6」だった
「最終的に、僕はG-LOGか“間貫け”、奥さんはカントリーログか“間貫け”かなって。じゃあ、これだねと、間貫けのハコに決まりました」
検討期間は一年ほど。ふたりが選んだのは、「間貫けのハコ」シリーズの中でもいちばんコンパクトな “まの6”です。
「“まの7”も見たけど、広すぎる気がしたんですよね」
「工事中の基礎を見たときは“えっ、小さくない?”と思ったけど、完成して家の中に入るとすごく広く感じました」
もともと、部屋がたくさんある家は好きじゃなかったという成美さん。
「広く使いたいのに、小さい部屋で壁に囲まれていると、なんだか窮屈で。逆に壁が少ないから、“この部屋にこれを置かなきゃ”と考えなくていいんです。引っ越しで持ってきたのは好きなものだけ。ここで長く使っていくという感じですね」
外装は二人の意見が一致して迷いなくスレートを選んだKさんご夫婦。
好きなフォトグラファーの写真を飾っているが、これからは余白がたっぷりの家に、二人が撮った写真を飾りたいという。
暮らしながら少しずつ、自分たちの“使いやすい形”に変えていく。仕切りというルールがなく、自由だからこそ勝手がいい。
おくの間は、クローゼットとして使えるようDIYを施し、弘樹さんの濡れたカヌー道具もそのまま掛けられる仕様に。
ハンガーラックをDIYで取り付け。手前のシューズボックスも手作り。奥のグリーンの板は取り外し可能
お気に入りはパントリー横の横桟の間仕切り壁。光が抜けて開放的な空間に一役を買っています。
「この仕切りは、まの6だけの仕様なんですよね。色々掛けられて便利なんです」と成美さん。
普段は2階の床座で、旅行の計画を立てたり、共通の趣味であるカメラをいじったり、写真を見たりして過ごす時間が多いのだそう。
唯一のひと部屋は、実は今はほとんど使っていないというから驚き! 来客の際には泊まれるように客間にしたり、もしいつか在宅ワークになれば仕事部屋にもできる。家族がふえれば、子ども部屋にもできる。
“何にでもできるように、何にもしないでおく”
そんなほどよく余白を残した「決めすぎない、おおらかな暮らし方」が、ふたりらしさを物語っています。
「 冬は、こたつテーブルにします!」と成美さん。こたつと床座、天然木の相性が良さそう。
さわやかな風とあたたかい光に包まれる家
今年は、この家で迎える初めての夏。からっとした長野の気候と、抜けのある間取りがちょうどいい。アパートで暮らしていたころとの違いは、風の通りと家の明るさ。アパートは玄関から窓へと抜ける程度だけれど、ここでは家全体に風が抜けて、ゆったり心地よい空気が巡ります。「山からの風がそのまま家の中に入ってくるんですよ」と弘樹さん。住宅に囲まれていた以前の暮らしとはまるで違うのだそう。
1階の開放的な縁側の窓に加えて、天窓と2階に配置された大きな窓からは自然の光がたっぷり差し込みます。
西日を少しさえぎるだけで、日中も快適に過ごせる長野の夏。昼間は照明をつける必要がないほど。
夜には間接照明でまた違った表情に。
1階で存在感を示すのは薪ストーブ。冬になれば、木のぬくもりと火の暖かさがこの家を包むはず。
弘樹さんが「家を建てたら絶対入れたい」と決めていたもの。ふたりの暮らしに、またひとつ楽しみが増えました。
まさに「間」と「貫け」のあるふたりの等身大の暮らしは続く
「大変ですよ、できること、やりたいことがいっぱいありすぎて」
憧れのログハウス暮らしを満喫しているお二人。1年先も、2年先も、やりたいことがいっぱいありそうです。すぐには完成しない、それがお二人の楽しみになっているのかもしれません。仕事の合間に少しずつ。そんなゆったりとしたペースが、この家にも、お二人にも、ちょうどいい塩梅のようです。
シンボルツリーのモミの木が大きくなったらクリスマスの飾り付けをするのが今からの楽しみ。
友人を招いてバーベキューをするために、火を使えるようにレンガを敷き詰めます。
何を植えたんだっけ?忘れちゃった!と、家庭菜園もマイペースなお二人。
この暮らしにも、すっかり慣れたという弘樹さん。特別なことはないけれど、それが心地いい。ゆたかな暮らしはシンプルさのなかにこそあるのかもしれません。
静かな山麓のまち。都会すぎず、田舎すぎず。
広すぎず、窮屈すぎず。
ほどよい空間で、等身大で暮らすKさんご夫婦。
その自然体のリズムが、間貫けのハコにすっぽりおさまって、とってもお似合いでした。
この記事の家
間貫けのハコ
間があって、貫けがある。
間貫けのハコへ、おかえりなさい。