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家族7人暮らし。家中にいろいろ居場所をつくって、のびのび。

COUNTRY LOG
赤池家(神奈川県)

ご夫婦ともに湘南生まれ湘南育ち。BESS生活2015年から。「古いアメリカ映画に出てくるような」ログハウスは、昔からの憧れ。3人の娘さんと2人の息子さんと暮らす。LOGWAYコーチャーでもあるご一家。

敷地面積
64.9坪

延床面積
34.2坪

デッキ面積
7.3坪

家族で集える、広いロフトは譲れない。

7人家族で、延床面積は34.2坪。常識で考えたらすこし小さいかもしれません。「本当はもう1サイズ上げられたんですが、将来、夫婦2人になったときにあまり大きいと持て余してしまいそうで」。サイズより大切にしたのは、「家族の団らん」でした。「家族が集まる場として、2階の広いロフトは譲れませんでした。やろうと思えば、部屋をもう1つ作ることもできましたが、そこはこだわりでしたね。個室があるとどうしてもそこにこもりがちになるので。みんなが自然に集える場所を作りたかったんです」。

2階のロフト。受験など、子どもたちに1人の空間を作ってあげたい時期がきたら、小部屋に仕切ってあげる計画も。

DIYしたのは、家族それぞれの居場所。

家の中のあちこちに、DIYで作ったカウンターテーブルや小さな椅子。家族7人、のびのび暮らすための工夫でした。「普通の家だとリビングにソファとテレビがあって、どうしてもそこだけになってしまいますけど、それぞれが好きな時に、好きなきょうだい同士で、いろいろな居場所を作れるというか。そういう空間づくりは意識的にやっています」。ご夫婦と女の子たちはリビングでおしゃべりしたり、男の子たちはロフトでテレビを見たり、フリールームで遊んだり。それぞれ、自然と一番のお気に入りの場所ができる。家の中にたくさんの居場所が生まれています。

2段ベッドと自作のカウンターテーブルで、限られたスペースを有効活用。

愛車のシボレーシェビーバンは10人乗り。なんと内装をすべてフローリングに。廃材で作ったから改造費0円! 移動式の別荘か秘密基地か。

奥さんの趣味は、編み物。ときどき友達親子を招いて、編み物教室を気ままに開催。

いつでもどこでも家族を感じる、大空間。

以前の家は部屋ごとに扉があり、2階に行くと1階のリビングの声は聞こえないのが不満だったそう。今は天井までつづく吹き抜けがある。土間、リビング、ロフトすべてをつなぎ、大きなひとつの空間にしてくれます。「きょうだいが多いけれど、おかげでいつも誰がどこにいるかがわかる。気配を感じるんです。『ご飯だよ』とちょっと声を張れば、家中に聞こえる。その前にすでに匂いが広がってますけど」。奥さんは笑います。

飽きない家がよかった。だからBESSに。

ご主人が「木の家」を意識したのは、中学生の頃でした。「古着とかアメリカの文化が好きで。古着屋は木の素材を使ったヴィンテージな店舗デザインが多いじゃないですか。そういうのに憧れていた。今はだんだんそれが現実になっている感じです」。BESSを選んだ理由は、「飽きない家、流行り廃りに流されない家がよかったから。ログハウスなら、自分でリノベーションできるし、テイストも変えられる。長年かけて良くしていくというイメージでしたね」。

家中が遊び場。もちろん階段も。時には机と椅子代わりにして、勉強部屋になることも。

薪ストーブはログハウスとの相性抜群。「インスタ映え!」「カフェみたい!」初めてきた友人はたいていびっくりする。

クールタイプのカントリーログ。アメリカ西海岸の自由な雰囲気や文化を愛するご主人。「展示場で見たとき、一発でハマりました」

築3年、完成度35%。

この家が建った時は、まだ外構もない状態。「やること、いっぱいあるな」これが正直な感想でした。もともとDIYが好き。そこからコツコツ、家の中を充実させていきました。「もう3年経ちましたが、実は外構もまだまだ。いまの完成度?35%くらいかな。でも、それが楽しい。100%完成するのは、70歳くらい?(笑)その時は子どもたちもいなくなっているから、またちがうイメージで作り直すんでしょうね」。

何年経っても、家族が帰ってきたくなる家に。

家族とともに変化していく木の味わいも、今後の楽しみのひとつ。「アメリカだと、家も古いものが価値あるものと認知されてます。だんだん木もいい具合に仕上がってきてますし、楽しみですね。家と同じように、人生も味が出てくるといいんですけど(笑)。2人だけになったとしても、子どもたちがやっぱり帰ってきたいな、落ち着くな、という家にしておきたいと思います」。