Vol.01

“高級”ってナニ?

BESSの家の外観は素敵なのに、中に入ると、節目やクラックがいっぱいで、ちょっとがっかりします。
どうしてもっと高級な壁材を使わないのですか?

BIGFOOTBOY

 高級?高級ってなんだろう?価格が高いこと?柾目の板を使っていること?それとも、「〇〇産の〇〇材」みたいに、いわゆるブランドの材を使っていること?そんなことならお安い御用!檜でもケヤキでも、家中高級材で仕上げてみせるよ。お代をいただければね。
 だけど、そんな高級材に囲まれて、毎日が本当に楽しいのかな?傷をつけないかだとか、ケチャップをこぼさないかだとか、子供が落書きしないかだとか、しじゅう家のことを気にしてばかり、そんな神経質で緊張感のある暮らしなんて、おいら、ご免だね。そんなお城みたいな家に暮らすとなったら、寝るときも晴着でなきゃ似合わないんじゃないの?そんなに気張んなくても、家の中は普段着でいいんじゃないの、一番くつろぐもんね。
 家そのものなんて、たかが材木の集合。もっと大事なことがあるんじゃないのかい。「家」よりも「暮らし」。「家」は「暮らし」のための道具、おいら、そう思うよ。節目やクラックが多いっていうけど、それは本物の印、木が生きてる証だよ。木が生きているから呼吸して、家の中は森の中にいるみたいに快適だし、「1 / f の揺らぎ」っていうの、ゆったりした木目模様が、のんびりリラックスさせてくれる。デッキや吹き抜けもあって、自然と気分も広々としてくる。そんな暮らしの方がおいらの性には合っているね。
 それよりも、家中キレイキレイがいいんなら、キレイな壁紙貼るか、もっと高級感がほしいなら、お札を家中に貼れば、リッチな気分に浸れるんじゃないかな。

BESSの家は、お城じゃない。
楽しい暮らしのための〝民家〟なんだ。

「吐露byBESS」
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