Vol.14

東京スカイツリーVSログハウス?

友人に誘われてBESS展示場に行き、初めて本物のログハウスを見ました。(それまでは、テレビや映画でしか知りませんでした)。なんの知識もないまま見学して、一遍で心を奪われてしまいました。会社や家庭でのストレスが、なんだかすーっと癒されるようで・・・この不思議な魅力、なんなんでしょう?

BIGFOOTBOY

 建築中の東京スカイツリーが東京タワーの高さを超えたとかで、TVで中継してたけど、口をあんぐりあけて見上げていた子供が「あんなに高くて、空に穴があいちゃったらどうしよう」って真顔で心配してたけど(いやあ、子供の感性ってスゴいなあ)、ホント、どこまで高く伸ばせば気がすむんだろう。世界一を競って、上へ上へと、繁栄と発展のシンボルかもしれないけど、おいらとしては、「山高きがゆえに尊からず」ってことわざがあったっけ、あんまり首が疲れることはカンベン願いたいね。
 その点、ログハウスは、あの長い材が最初から横に寝っころがっちゃってる。「上へ上への競争? おいらには関係ないね」というココロが見え見えの建ち方(スタンス)。ぶ厚い材を横に寝かせて積み上げる――原始的といえば、これ以上原始的な家のつくり方はないと思うけど、実は、いいことがいっぱいあるんだよね。最初から横に寝ちゃってるからこれ以上倒れようがないし、重心も低いから、地震にめっぽう強い((はな)から横になった相手じゃ、地震もお手上げだ)。それと、材が縦に立ってるんじゃなくて横に寝てるってこと、実は、この「横」ってことが肝心で、昔から「縦縞は粋、横縞は野暮」といって、縦縞にはどうしても緊張感が付いてまわる。ギャングの背広も縦縞で(映画でしか知らないけど)、あれが横縞、それも太い横縞だったらサマになんないだろうな。ログハウスも、材を1本1本地面に縦に埋めて建てることもできるんだろうけど、それじゃまるで(黒澤映画に出てくる)ナントカ砦みたいで、三船敏郎の髭面のイメージとともに、急に緊張感が生まれてしまう。やっぱりログハウスは、太い材の横縞、これがいい意味で利いていて、野暮とは言わないけども、なんとも言えないのんびり感、のほほん感、こればっかりはほかの建物じゃ、いくらコンピューターで解析しようと、逆立ちしようと、真似できるもんじゃない。横縞ののんびり感だけじゃなくて、木目のゆらぎ、木肌のあったかさ、心地よい手ざわり、室内のまろやかな音、そして森の中を散歩しているような木の香り・・・心と体をのんびりさせてくれるために生まれたような家だよ。何事も“上へ上へ”で、ストレスの多い現代社会において、貴重な存在じゃないかな。

緑とログハウスのBESS展示場・・・ストレス解消に、何度でもどうぞ!

「吐露byBESS」
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