Vol.26

しがらみよバイバイ!

BESSの家はログハウスやドームみたいな変わった建物ばっかりですが、どんな思いで家をつくってるんですか?

BIGFOOTBOY

 今年は、映画「大脱走」50周年だって。「大脱走」といえばあの思わず口笛を吹きたくなる軽快なテーマ曲と、スティーブ・マックイーンのバイクの逃走シーン!ドイツ兵のバイクを奪い、兵列をなぎ倒し、サイドカーの追跡を振り切って、大草原をかっ飛ばす。ハンドルを切り回し、右に左に。走れとも走れども、グルリとめぐらされた柵柵柵・・・。観てるおいらも胸が苦しくなる。バイクを揺らして、ガソリンの残量を確かめる。柵の同こうを見やるマックイーンの遠い目。意を決して、エンジンをひとつ吹かし、柵に並行に激走。ジャンプ!車体がふっと浮き上がり、見事柵の向こうに。勢いのまま、その外側の鉄条網も、と思いきや・・・「ただいま」、屈強なドイツ兵に連行されながら、それでも胸を張り笑顔で収容所へ帰還・・・おいら、このシーンを思い出すたびに、いろんなことを思うんだ。「柵」と書いて「しがらみ」。映画じゃ万里の長城みたいに延々と連なるけど、現実の生活にも、目に見えないだけで、(しがらみ)は付いてまわる。(ついでに、ドイツ兵の監視塔は「世間の目」ってか?) 。そんな柵を、バイクは重力の縛りを吹っ切って飛び越える、少なくとも最初のハードルは。だけど、映画は教えてくれる、柵ってやつはそんなに甘くないってことを。木の柵を超えたと思ったら、今度は有刺鉄線のお出ましだ。「そうは問屋が」という、“現実”のしたたかさ。この世にある限り、柵から完全に自由になることはできない・・・それは百も承知で、おいら思うよ、BESSの家はバイクのように柵を飛び越える道具でありたいって。間仕切りのない大空間、広々とした吹き抜け、外へつながるウッドデッキと、外を採り入れたラフな土間、吹き抜ける風、木のかおり・・・バイクが自由の象徴なら、BESSの家は楽しさの象徴。暮らすほどに、(しがらみ)を、飛び越えるっていうか、気持ちの中で勝手にバイバイしてる。薪ストーブ、DIY、バーベキュー・・・BESS得意の世界だけど、何もせず、ただ高い天井を見上げているだけで、デッキで風に吹かれているだけで、(しがらみ)から解放されて、こころが遊んでる。
 だけど、鉄条網みたいな“現実”にからめられそうになったら?大丈夫!再収監されてもニヤリと笑って「またやってやるさ」っていうマックイーンみたいなタフでポジティフな精神(スピリット)があれば。

―BESSも、業界の常識やいろんな規制があったけど、誕生以来ずっとその精神でやってきたよ。

「吐露byBESS」
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