- 直感は正しい。
- 楽観主義は意志によるもの。
- 未来は演繹法でしか創れない。
ここにあるのは、経営理念でも建築論でもありません。 思わずハッとさせられる、本質を突いたフレーズが並びます。
難解に見えて、実はとても人間的。 BESSの思想の根っこに触れる一冊です。
主役は人間。
BESSの家は、自分らしく暮らすための
道具です。
なにか、やりたくなる。
つくりたくなる。
人生を思いっきり楽しめる、
いちばん大きな道具。
BESSといえば、無垢。
こんなに木をふんだんに使う家、他にあまり知りません。
メンテナンスフリーの時代に、
なぜ、手間がかかる無垢材?
他に代えがたい自然のありがたみ、価値があるから。
家は新築時が100点で、経年劣化していく…
BESSの家は違います。
時間だけが創り出せる人、物、
思い出たちの深み、味わい…
10年後、30年後とだんだん価値を
増していく、
BESSの家は、経年愉化。
約40年前、BESSがたどりついた家の原点。
豪華な家でなくていい。
雨風がしのげて
できるだけ自然に、暮らせる家がいい。
なのだから。
便利ばかり追求する文明だけでは、
こころは乾く。
不便さえ楽しむ遊びごころをもった
文化が大切。
そんな人間らしいバランスが、
こころを潤すはず。
手間や工夫をおもしろがる感性があれば、
あたらしい暮らしが生まれ、それが子どもたちに引き継がれ、
やがて文化になっていく。
BESSの家なら、きっと、もっと、
おもしろい家族の未来になるでしょう。
BESSは、このあたり。
あなたが、だいじなのは?
本心や感性で、ワクワクするのは?
そこにおもしろい未来が、きっとある。
BESSの家は、言葉でできている。
すべての設計やデザインの基本。
そして、けっこう人生にも通じる言葉たち。
ぜひ知ってください。
どこか不可思議で、耳に残るタイトル。
通称“ダーク本”と呼ばれるこの小冊子はBESS創業者・二木浩三が、自らの歩みの中で「確かだ」と思えた言葉を束ねたものです。
BESS創業者 二木浩三
1985年にアールシーコア創業。
翌年にログハウスをはじめ個性的な木の家を展開するBESS事業を始動しました。
以来40年にわたり、「人間にとって家とは何か?」を問い続け、
常識を覆す数々の言葉と思想を家づくりというかたちに結びつけてきました。
少しへそ曲がりで、でもまっすぐな思いが、BESSブランドの原点になっています。
2024年12月、77歳で永眠。
「人生楽しんだもん勝ち」の言葉のとおり、
常に挑戦を楽しみ、言葉だけでなく、事業として具現化し続けました。
BESSでは、「人間も、自然の一部」という考え方のもと、自然の恵みを活かした、大らかで心豊かな暮らしの提案を行っています。
自然にとっても人間にとってもサステナブルな事業活動を目指します。
家に緊張感を持ちこまない。
それがBESSのモットーです。
無垢材の素朴さを生かし、細部の仕上げまで、飾り立ててドレスアップするのではなく、あえて着くずすドレスダウンで、リラックスできる空間を生み出しています。
気取らない、自然体が似合う暮らしです。
BESSは最新テクノロジーや機能が第一の「スマートハウス」では決してありません。 設備はシンプルで合理的なものを基本とし、必要に応じて加えていけばいい。 手をかける喜び、工夫の楽しさ、からだを動かす心地よさ… 不便を楽しむことで生まれる暮らしの豊かさを大切にしたいと考えています。
家は、大きくなるほどお金がかかる。
だったら、小さく建てて大きく暮らそう。
空間を細かく仕切らないシンプルなつくり。
家の中だけでなく、デッキや庭まで使って、
大きな暮らしを楽しむのがBESS流。家の面積ではない、おおらかでのびやかな暮らしが生まれます。
子どもにとって家という存在は、成長し、やがて一人立ちする大切な場所。
だから、あえて子どもを優先しません。
必要以上の快適さや便利さに甘えることが、人にとって、特に子どもたちにとって良いこととは思えないからです。
BESSの暮らしはあくまで大人が主役。
子どもは、大人になる前の「小人」と捉えることで、
自立心が芽生えていくと考えます。
BESSの暮らしはあくまで大人が主役。
大人こそ、楽しみましょう。
BESSは、「大切にしたくなる家が、長持ちする家」だと考えます。
天然の木肌は、歳月を経て飴色に変化し、傷さえも思い出として、家の味わいを深めていきます。
ベーシックで、飽きのこないBESSの家は、適切なメンテナンスにより、愛着をもって長く住み続けられます。
そうして家が長持ちすることで、環境負荷の低減にもつながるのです。
BESSの家は「いかに楽しい時間が過ごせるか」が設計の基本。
図面に「時間」というファクターを取り込んだ、いわば4次元の設計です。
空間をいかに間仕切るかという設計から離れて、どうしたら暮らしの楽しさが生まれるかを第一に図面を引きます。
なにげないふだんの暮らしのなかで、豊かなひとときが生まれるように。
BESSの家は「時間の家」です。
効率一辺倒の家では味気ない。
BESSの家には非日常性があちこちに息づいています。
吹き抜け越しに家族の気配を感じたり、ロフトでハンモックに揺られたり、天窓から空を眺めたり…ウッドデッキや縁側もそのひとつ。
一見無駄に見えることこそ、心にゆとりと開放感を与えてくれるはず。
こころを遊ばせてください。
自然に感謝し、自然に生かされながら、
地に足をつけたおおらかな暮らし。
不便もおもしろがる、手をかけた丁寧な暮らし。
豊かさを独り占めせず、人が人を思いやり、
わかちあう暮らし。
そうした暮らし方を、BESSでは日本で
生まれた国字「梺」を使い、「梺ぐらし」と呼んでいます。
新築の時が100点で、そこから“劣化”していく…
これが一般的な家の捉え方かもしれませんが、BESSの家は違います。
定期的なメンテナンスは必要ですが、手をかけることで、無垢材ならではの味わいや趣が生まれてきます。
時間だけが創り出せる、人、物、思い出たちの深み、味わい…
BESSの家は、今日よりも明日、10年後よりも30年後…歳月を経なければ出ない価値をもつ「歳時住宅」です。